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キャリアも子育ても!幼稚園ママに聞くワーママのキャリアと働き方

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子育て世代の悩みって色々ありますよね。「保育園に入れない」「幼稚園はどうする?」「小一の壁」など、子供が生まれてからというものこれらの話題を耳にする機会が増えました。そして、それらに絡んで働き方やキャリアは多くのママさんから聞くお悩みの1つ。

まだ3歳の息子の子育て真っ最中の私も、ママの働き方には興味津々です。

今日はpetitpois編集部Kとの子育て世代、特に幼稚園ママの働き方をインタビューしました!

転職と出会うまで

J:これまでの経歴を簡単に教えてください。

K:大学を卒業して留学後、米系証券会社で働き始めました。25歳の時です。それから何度か転職する間、リーマンショックで会社が倒産してしまうという経験もしました。

外資系の勤続年数は2~3年と言われる通り、私も若い時は転職を繰り返していましたが、最後に勤めた証券会社では、9年在籍しました。これまでとは違った業務内容で、「私の天職!」と思う程楽しくて… 私の会社員人生の中で一番充実した時間でした。

J:天職だって思えるなんて凄い!金融機関は人材の流動性が高いから、9年というのは本当に長いですね。

K:はい、9年間働いている間、会社で本当に沢山の人を見送ってきました。でも、私も会社を辞めたい気持ちがなかったわけではないんです。

多くの会社では、入社して1年は産休の資格がもらえないので、もし転職してすぐに子供が出来てしまったら、育休を取れずに仕事を辞めることになるんですよね。

出産後に復帰しようと思っても、子育てしながらの転職活動は大変そうだし、保育園問題もあるし...将来の厳しい現実を想像したら、「今、転職してる場合じゃない!」って。

それが9年も続いた理由だったりします(笑)。

出産後の働き方

J:この9年の間には、出産や育児休暇も経験されたんですよね?

K:はい、休んだ期間は、産前・産後休暇と合わせて1年9ヵ月です。

本当は、息子が2歳になるまで育休を取る予定だったんですが、仕事がしたくて復帰を半年早めてしまったんです。保育園の事を考えると、4月復帰がベストということもあって。

J:確かに4月に復職しないと、保育園に入ることが難しくなりますからね。

復職してからはどのような働き方だったのでしょうか?

K:フルタイムで残業はなく、17時半には帰れるようにしてもらっていました。

J: 残業なしは良いですね。それから退職するまでの間は残業なしで働いていたのですか?

K:復帰して半年くらいはほぼ残業なしで、18時には保育園に子供を迎えに行ってました。

でも、ある時、どうしても今日中にやらなければいけない仕事があって、まだまだ時間がかかかる… それなのにもう17時。 せっかく任された仕事を置いて「お先に失礼します!」とは言えなくて、延長保育をお願いしたんです。

それからは、18時のお迎えが19時、19時が19時半、20時と遅くなっていって、気付くと月の半分は残業してました。保育園に電話1本入れれば、私はもっと働けるんだってことを知ってしまったんですよね。

夜は、子供を迎えに行って、お風呂に入って寝かしつけて21時半ぎからやっと自分のごはんを作る生活に、「私、何のためにこんなに頑張ってるんだろう?」とふと思ったこともありました。

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復職から退職へ

J:フルタイム残業なしでも大変なのに、月の半分が残業とは!!それからどのような経緯で退職されたのでしょうか?

K:復帰は、それまでの仕事とは違う仕事内容だったんです。会社は産休中の社員を復帰させる義務はあっても、同じポジションまでは保証してくれません。産休前に私の後任を採用していたこともあったので、もう同じポジションには戻れないだろうとは思っていたんですけど… やっぱり違う仕事と聞いて、がっかりしました。

復帰後、新しい仕事に最初はやり甲斐を見出せずにいたんですが、「ここで辞めてしまうのは勿体ない、続けていれば新しいチャンスがある」と思って続けてました。でも、翌年の人事評価が悪くて… 私の仕事人生で最悪な評価でした。

子育てより仕事を優先して頑張ってきたのに、報われなかった事が悔しくて、悲しくて泣いてしまったことを今でも思い出します。育休前まで順調だった私のキャリア、どこでどうしてこうなってしまったんだろう!?...って大きな挫折でした。

今振り返れば、私のモチベーションのなさも理由のひとつだったんだと思います。上司もきっとそんな私に気付いていたんでしょうね。今ならこんな風に自分自身を分析できますが、当時は冷静さを失っていました。

ただその時、新しいポジションを用意してくれていたんです。「Kさんならできると思うから、もう少しチャレンジングなところで働いてみない?」って。正直、迷いました。夫に相談したら「面白そうだし、Kのキャリアにもプラスになるから、やってみたら?」と言われたんですが、当時の私は完全に心が折れてやる気を失っていました。

最後の決め手となったのは、その頃家族が大病を患って入院したことです。それで9年働いた会社を退職しました。

J:仕事と育児をするママさん達は、みな多かれ少なかれ日々葛藤があると思いますが、Kさんも出産後復職をして退職するまでそんなエピードがあったのですね。

子育て優先の働き方

J:退職後は、フルタイムからどのような働き方を選択したのですか?

K:外資金融で働いていた保育園のママ友が起業したんです。私が退職したことを知った彼女から、「興味ない?」って誘われたのをきっかけに、その会社を手伝うことになりました。

勤務時間は1日3時間くらい、基本的に在宅ワークで、ミーティングはビデオ会議を使ったり、電話だったり。週数回みんなで集まる時もありました。

働く時間も場所も自分で決められて、出勤する時はデニム、これって最高!と思いました。これまで会社員しか経験がなかった私には、何もかも新鮮でした。

J:外資金融からスタートアップへの転職とは、想像するだけで全くカルチャーが違うと思うのですが・・・デニム出勤なんて羨ましいですね。

勤務時間は1日3時間とのことですが、週にどれくらい働いていましたか?

K:基本的に毎日です。でも週によっては4回のときもありました。勤務時間も基本は1日3時間でしたが、日によって5時間の時もあれば、2時間の時もあって、その時々に振られた仕事をこなすという感じです。

働く日も時間もフレキシブルで子育てを優先したい私にはぴったりでした。

J:スタートアップだと忙しいイメージがありますが、企業やポジションによっては柔軟な働き方ができるのですね。

現在は別の会社で働いていると聞きましたが、前職から現職へ転職した経緯を教えてください。

K:今の仕事も友人からの紹介だったんですが、条件を聞いて「私の為にある仕事なんじゃないか!」ってくらいぴったりで、面接に行ったんです。

ちょうど前職の仕事も私ができることが少なくなってきていた頃だったので、新しい仕事を始めるには良いタイミングでした。

1年半前は在宅ワークとデニム出勤に感動していましたが、今はハイヒールで出勤して、オフィスで働くことが新鮮で楽しいです。気分転換にもなりますしね。

J:転職エージェントを使わず知人からの紹介だったのですね!

現職での働き方を教えてください。

K:週3日、勤務時間は3時間半です。幼稚園が夏休みや冬休みなど長期のお休みの時は出勤しない契約になってます。

J:仕事よりも育児やその他のことを優先する働き方ですね!

夏休みや冬休みは出勤しないとはだいぶ時間にゆとりがありますね。

K:そうですね。長期休暇の時はゆっくり子育てに専念できますね。

でも普段はバタバタです。幼稚園は週1回午前保育で、他にも行事や手伝いで時間を取られることが多いので、週3日が精一杯なんです。

幼稚園ママのキャリア事情

J:お子さんが幼稚園に通っていると働くことは難しいと思いがちですが、こういう働き方もあるのですね。

幼稚園だと働くママさんは少ないイメージですが実際はどうですか?

K:息子のクラスの中で、働くママは2割以下です。フルタイムで働くママはゼロで、私のように週数日、時短で働くママや起業しているママしかいません。

J:やっぱり幼稚園になると働くママさん自体が少ないですね。

働き続ける理由

J:時短とはいえ幼稚園に通う子供を育てながら仕事をするのは大変だと思いますが、Kさんが時短でも働くのはなぜですか?

K:基本的に働くことが好きなんだと思います。それから、子供が生まれるまでの間、15年以上も仕事をしてきて、仕事をすることは私にとって当たり前のことで、その気持ちは子供が生まれた今でも変わりません。育休中に専業主婦も経験しましたが、自分には向いていないことが分かりましたし。

子育てでしか得られない経験があるように、仕事でしか得られない経験もあるので、今はどちらも大切にしたいです。

J:確かに仕事ではしか得られない経験や感情はたくさんありますよね。

今は週3日時短ですが、今後はどのような働き方を考えていますか?

K:正直、先の事は未定です。

小学校に入ったら子育てがひと段落するので、フルタイムで復帰するかしれませんし、今のような働き方を続けるかもしれません。それとも全く違った道を選ぶかもしれません。

いずれにしても選択肢は多いに越したことはないので、今出来る範囲で仕事を続けよう!という気持ちです。

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子育て優先キャリアの進め方

J:ライフステージによって働き方を変えていくとができるって良いですよね。Kさんのように、選択肢を多くするためにはどんなことに気をつけていったらいいと思いますか?

K:難しいことはないです。会社勤めだったり正社員にこだわらず、とにかく働き続けて働く感覚を忘れないこと、モチベーションを維持することです。

例えば趣味を生かした仕事に就いてみるとか、子育て中なら在宅で数時間できる仕事を探してみるとか、何でもいいと思います。

少し前の私は在宅ワーク中心の仕事でしたし、今は会社と業務委託契約を結んで働いていますが、週3日、1回3時間半だけですから、バイトみたいなものです。お給料は時給制ですし。

一度仕事から離れてしまうとその状況に慣れてしまい、「もういいか!」と思ってしまいがちですよね。子育ては何よりも大切なことですし、忙しい毎日を送っているとそう思ってしまうのは当然のことだと思いますが…。

でも子育ては一生続くものではないから、子育てがひと段落した後のことを見据えて、今から種まきしておいた方が楽だし、楽しいと思います。

J:確かに。一度仕事から完全に離れてしまうとその環境が当たり前になってしまい、復職するのに勇気や気力が必要になりますよね。そういう点からも、細くても良いからキャリアを繋いでおくことは大事かも。

Kさんは運良く知人経由でお仕事が決まってるけれど、自分にベストな働き方を見つけるには他にどんなチャンネルを使ったら良いかしら?

K:友人や元同僚とのコネクションと言っても限られてしまうしチャンスも少ないと思うので、エージェントに登録して話を聞いてみることが一番だと思います。

転職や復職には時間がかかりますし、今すぐ働く予定がなくても、希望する仕事の条件や自分の市場価値を知る事ってとても大事、今から準備しておくと良いのではないでしょうか。

J:確かにエージェントと話を聞いてみて市場がどんな状態になっているのかを確認することは大事ですね。まずは情報収集が大事ね。まずは転職サイトなどで仕事を検索してみるのも良いかもしれませんね。

  • 会社勤め正社員にこだわらず、とにかく働き続けて働く感覚を忘れないこと、モチベーションを維持すること。
  • 子育てがひと段落した後のことを見据えて、今から種まきしておくこと。
  • 希望する仕事の条件や自分の市場価値を知り、復職や転職の準備しておくこと。

編集後記

ワーママの働き方は人それぞれ。正解はありません。子育てより仕事を優先してみたいというのもアリだと思います。

成長していく息子との時間を大切にしながらも、自分のキャリアも大事に育てていこう!私も改めてそんなことを思いました。

petitpoisでは今後も働くママの「キャリア」や「働き方」についても発信していきます!

 

編集部プロフィール

J:金融機関に勤務した後、独立。現在はフリーランスとして仕事をする傍ら、petitpois tokyoを運営。

K:国内外の金融機関にて15年以上勤務し、2017年退職。

現在は幼稚園に通う息子の子育てをする傍ら、週3~4日金融機関にて超時短で勤務中。